4/19(土)

今日のご利用【電話1名】

春の色があちこちに。
舞鶴公園、平和台陸上競技場脇のサクラソウ。


『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』という本が4月22日に発売の予定です。
この本の出版をめぐって、ネットかSNSで様々な意見が飛び交っています。

発達障害などの当事者や医療や福祉の専門職の方々から、差別や偏見を助長すると強い反発が聞こえてきます。
発売中止や不買を呼び掛ける声が上がり、オンライン署名が始まっています。

◆発売元の紹介記事は以下の内容です。
なぜ、いつも私があの人の「尻拭い」をさせられるのか?
「あの人、いつも私に仕事を押し付けて、自分はふらっといなくなる」
「どうして私だけが、損な役回りを引き受けなくてはいけないの?」
こんな“イライラ・モヤモヤ”を抱えたことはありませんか?
多くの「真面目ないい人」を苦しませる、職場の「困った人」たち。
本書では、彼らを6タイプに分類し、それぞれの言動や思考の裏側を解剖することで、戦わずして勝つためのテクニックを紹介します。

◆あまりにたくさんの意見が交錯しているので、私の感じたことを書いておきます。
健常者=真面目な良い人、精神病者や精神障害者=困った人というのは、レッテル貼り(ラベリング)です。
精神疾患や精神障害が方々を「困った人」と見るのではなく、「困っている人」と見たいです。

ASD(自閉スペクトラム症)=「こだわり強めの過集中さん
ADHD(注意欠如多動症)=天真爛漫なひらめきダッシュさん
愛着障害=愛情不足のかまってさん
トラウマ障害=心に傷を抱えた敏感さん
など、困った人を6タイプに分類して解説しているようです。
障がい特性を固定化して捉えるのは、偏見に繋がりやすい考え方です。

「戦わずして勝つ」という対処の姿勢も、協働や共生という考えと相いれない思想です。
治療や支援に関わる人々や当事者、家族、友人などがこの本を読むと、不快や怒りを感じることが多いだろうと思います。
それは、健常者側からの目線で書かれているからです。

このまま発売されるのか、書店が店頭に置くのかはわかりません。
現在、ネット書店では予約や購入ができない状態になっています。
私は読みたくないので買いません。
発売中止の署名に参加し、Xに署名先リンクを載せました。

これを機に、障害や精神疾患について考えてほしいと思います。

では、おやすみなさい。
(山口)

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