1/24(金)
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2/8(土)『呼吸法・瞑想ワークショップ』の参加者募集中。
詳しく右のリンクから ➡ 『呼吸法・瞑想ワークショップ』のページへ
精神障がいや精神疾患がある若い方々に関わることがあります。
障がいや病気には、生まれつきのものと何らかの困難な出来事が関係してるものがあります。
生まれつきの障がいや病気があると、困難な出来事が起きやすくなります。
両方が絡み合って、難しいことになります。
神経発達症(=発達障がい)は、生まれつきの脳の働きの偏りです。
発達障がいという言い方が一般的ですが、「障がい」という言葉を使いたくないので、ここでは神経発達症と言います。
この障がいのつらさは、当事者にしかわからないことが少なくありません。
物事がよくわかっているのに、思うようにそれを表現や行動にできなかったりします。
読み書きや計算が良くできるのに、聞いたことの意味だけがわかりにくかったりします。
人ののやり取りで、意図やニュアンスが読み取れなくて、空気が読めないと言われます。
手先が不器用で、物を落としたり、何倍も時間がかかったりします。
WAISという検査を受けると、その特性や偏りがわかります。
全体のIQと4つの領域別のIQを測り、その偏りを評価します。
1)言語理解は、言葉の理解や処理、表現の能力を測ります。
2)知覚推理は、視覚情報の解釈や利用、非言語的な解決能力、パターン・図形・空間の理解を測ります。
3)作業記憶は、情報の短期記憶の利用や解決、計画や計算の能力を測ります。
4)処理速度は、迅速に課題を処理できるかを測ります。
これらがバランスよく発達していると、理解や記憶、処理、行動などが全体としてうまくいきます。
これに偏り(能力のバラツキ)があると、うまくいかないことが起きます。
バランスの良さを求める社会では、このつらさが高まります。
バランスを気にしない社会では、つらさは軽いと言われています。
寛容な社会がうれしい。
おやすみなさい。
(山口)