12/26 (木)

今日のご利用【メール1名】

天神のツリーやイルミネーションが一斉に片付けられています。
怖いほどに強い破壊の力を感じます。
穏やかで静かであってほしいですが、都会は創造と破壊の連続です。


相談支援の仕事をしていると、最低生活について考えさせられます。
憲法25条の条文は「生存権」といわれ、次のように書かれています。

・すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
・国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

前段は、国民の権利です。
人は時に、生活に必要なお金や住まいや仕事や健康を失うことがあります。
そのときには、最低限の生活を求めることができるということです。

後段は国の責任です。
国は、生活に必要なお金や住まいや仕事や健康を失った国民に最低限の生活を保障しなければいけないということです。
国が実施する生活保護や健康保険、年金、失業保険などがこれにあたります。
これらの制度を利用するのは、生きるためにあたりまえのことです。

代表的なものが「生活保護」です。
生活保護には捕捉率という数字があります。
利用する資格のある人のうち現に利用している人の割合のことです。

日本は15~18%です。
フランスは90%以上、ドイツは60%以上ということです。
日本では、生活保護の利用を躊躇したり、恥と感じたりする声をよく聞きます。
困ったときは利用して、いのちと生活を守ってください。
国民の権利です。

では、おやすみなさい。
(山口)

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