12/13(金)
今日のご利用【電話1名】
ここ数日利用が少なくなってます。
インフルエンザなどのことを書いているので、皆さん引いているのでしょうか?
おかげさまで、のどの調子も体力も回復しました。
「発達障害」について再び。
若い方々の就職支援をしていると、いわゆる「発達障害」の方と出会います。
うまくいかないことがあったりして病院でWAISという検査を受けます。
その結果と診察によって、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)、局限性学習症(LD)などと診断されます。
これらは一般的に「発達障害」といわれます。
この診断を受けた方から「私は障害者ですか?」と尋ねられます。
「そうではありません」と答えます。
日本の医療では、精神疾患を『DSM-5』(米国精神医学会:精神疾患の診断・統計マニュアル)に沿って診断するのが主流です。
そこには「発達障害」という病名や分類はありません。
ASD、ADHD、LDの他の脳神経に係る病気全般は『神経発達症』というグループに分類されます。
『DSM-5』の日本語訳では、病名に「障害」を使わないようにしています。
「障害」を使わない理由のひとつは、障害が病気によるものだけでなく、社会に原因があることが多々あるからです。
教育や福祉に中では「発達障害」という言葉が使われます。
その呼び方の元は「発達障害支援法」という法律です。
ASD、ADHD、LDなどを「発達障害」と呼び、様々な支援をします。
医療用語の『神経発達症』より、支援の場で使われる『発達障害』のほうが身近なので、それが普通に使われます。
「発達障害」≠「障害者」です。
ASD、ADHD、LDは、脳神経の病気の名前です。
私は、『神経発達症』を使いたいのですが、残念ながらほとんどわかっていただけません。
障害となるのは、生活や仕事に支障が生じたときです。
ASD、ADHD、LDに限らず障害があると感じたら、我慢せずに福祉等の支援を利用するのがいいです。
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世の中、変わってほしいです。
おやすみなさい。
(山口)