コロナで子どもたちや学校が変わった?

新型コロナの感染が拡大してくらしや社会、経済が大きく変わった
2020年3月の一斉休校からその後、子どもたちや学校にも様々な変化や影響が起きている

10月13日に文部科学省から児童生徒の問題行動・不登校等の調査結果が公表された
調査期間(2020年度・令和2年度)はコロナ禍の真っ只中
この間、小・中・高の子どもたちと学校にいったい何が起きていたのだろうか

【いじめ】
約51万件(前年61万件・△15.6%)と大きく減った
いじめの重大事案は28.9%の減少、暴力行為も16.0%の減少
直接対面でのやりとりが少なくなったことが認知件数減の要因と分析している
いじめがなくなったのでなく、見えにくくなったいではないだろうか?
周囲の大人たちの見る力、聴く力、関わる力がこれまで以上に試されるように思う

【不登校】
不登校の児童生徒は約19万人(前年18万人)で8.2%増えた
「不登校」とは、30日以上の長期欠席者のうち「病気」や「経済的理由」「コロナ感染回避」以外の理由で登校しない(できない)こと
増加の背景にコロナの影響による生活リズムの乱れや交友関係の築きにくさがあったと分析
学校に行かない(行けない)子どもたちがどこかで誰かとにつながっていることを願う

【自殺】
自殺した児童生徒は415人(前年317人)で調査開始以来最多
「極めて憂慮すべき状況」というコメントがその深刻さを表している
ただし、これは学校から報告された人数
警察庁自殺統計(2020年)によると10代の自殺は2,521人( 前年2,117人)と急増
20代も2,610人(前年2,526人) と若年者の自殺増は顕著
若い方々の生きづらさに社会が十分に関われていないように思う

文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」はこちらから(リンク)

コロナは学校や家庭といった若者の居場所の形を変えた
同時に、社会のしくみや働き方も大きく変化させた
否応なしに変わっていく環境への適応を迫られるのはとても大変なこと
誰にも気づかれなかったり、置き去りにされたりすることのない社会でありたい

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