「ストレス一日決算のすすめ」の話を聞いてきた
3月20日、自殺予防公開講座に行ってきた。
横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義先生に「ストレス一日決算のすすめ」と題したコロナ禍のメンタルヘルスの話を聞いた。
長い間、年間3万人を超えていた自殺者は徐々に減ってきていたが、コロナ禍でその減少が止まり、2021年は21,007人の方が自殺で亡くなった。同じ年に交通事故で命をなくした方が2,636人だったことからすると、いかに多くの方が苦しさや悩みの中で生きているのかを思ってしまう。若い女性の自殺が増えている。生きることが過酷になっている様子がうかがえる。
山本先生は、福岡いのちの電話の久保千春理事長(中村学園大学学長・前九州大学総長)とともに心療内科分野のパイオニアのおひとり。2000年から現在まで働く人たちからのメール相談をされている。年間15,000件を超える相談のほとんどに先生ご自身が丁寧に答え続けていらっしゃる。
頭が下がる思い。
今日一日を大切に生活する先生のおすすめのポイント5つ
①運動-いい汗かく運動習慣を持つ
②労働-自分の存在意義や生きがいを感じる仕事をする
③睡眠-早起き早寝をする(早く起きて、眠くなったら寝る習慣)
④休養-こまめに休む(長時間休みなく働かない)
⑤食事-1日の活力源となる朝食を大切にする
「仕事」は「志事」であって、「死事」ではないとおっしゃる。
成果やスピード、効率の圧力は、一昔前と比べられないほど、今はとてもとても強い。
苦しいとき、悩んだときは、ひとりで抱え込まずに相談しよう。
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